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平成21(2009)年12月のコラム一覧へ戻る

レヴィ・ストロースとリーバイス

執筆 : 代表弁護士 大塚嘉一

いささか旧聞に属しますが、今年(2009年)11月4日、文化人類学者レヴィ・ストロースが亡くなったそうです。享年100歳。ご冥福をお祈り申し上げます。

レヴィ・ストロースを英語で書くと、Levi Strauss.

ジーンズのリーバイスも、英語表記ではLevi Strauss. 同じです。

レヴィ・ストロースがジーンズを製造していたということはないでしょうが、親戚という説は聞いたことがあります。

レヴィ・ストロースと言えば、構造主義。「野生の思考」で、各民族に上下の差はないと主張し、論敵サルトルに対して彼自身を民族史的に興味深いものがあると皮肉って、当時流行の実存主義を葬り去ったのでした。

次代は過ぎ、今やポスト構造主義。レヴィ・ストロースの分析した親族の「構造」の分析は、職人芸に過ぎたか、後継者と目される人物を出していないようです。

そんななか、帝国論を論じるあのエマニュエル・トッドが、社会の基礎に家族構成の特色を論じているのが、目を引きます。

エマニュエル・トッドとレヴィ・ストロースが親戚だと聞いたことがありますが、本当でしょうか。そうだとすると、エマニュエル・トッドとリーバイスが親戚ということもありそうです。

それはさておき、ポスト構造主義においては、構造主義の「動学」化が課題となっています。進化論を、ゲームの理論でモデル化するのが、最新の流行です。エマニュエル・トッドの分析は、その課題に応えうるものなのか、興味は尽きません。


実家の箪笥には、私が大学生のころ穿いていたリーバイスの501が、まだあるのでしょうか。今は、到底穿けないでしょうが、ちょっと確かめてみたい気はします。

もっと見てみたいのは、そう、進化ゲーム理論で整然と説明されたレヴィ・ストロース。

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